▲午後1時、JR指宿枕崎線・坂之上駅前にある畑で咲いている鮮やかな花
きのうからの雨が鹿児島市は続いています。雨脚はさほどではなく、そぼそぼ。しとしとではありません。昼から小止みとなってきたので、町内会の仕事で2カ所に届け物。ついでに店の消耗品を買いに近所のドラッグストアへ。
JR指宿枕崎線・坂之上駅前の広めの畑にスッと伸びた花が。鮮やかな黄色。アヤメ? 菖蒲? はたまたカキツバタ? それにしても白と黄とは珍しいんじゃないでしょうかね。
「アヤメ」「菖蒲」「カキツバタ」…。
以前、これらの違いを調べたのにすっかり忘れてしまいました。AIとは違い、人は忘れるのです、忘れるから人間なのです。
よし、復習。ちゃちゃっとネットで。
撮った写真とネット内の画像をあれこれ見比べます。
結論。ん~、分かりません。
アヤメかなと思いつつ、花弁の網目模様とかがよく見えません。葉が細い点でアヤメっぽいかな、と。
ネット内にあったそれぞれの特徴。
●アヤメ アヤメ科で乾燥した草地に生える。花弁の根元に黄色に紫色の網目模様がある。葉は細くて葉脈は目立たない。
●カキツバタ アヤメ科で湿地に生える。花弁の根元に白い筋がある。葉は幅広くて葉脈が隆起する。
●ハナショウブ アヤメ科で水辺に生える。花弁の根元の中央に黄色い筋がある。葉は幅広くて葉脈は目立たない。
そうそう、菖蒲とハナショウブの違いです。
「ハナショウブ」=「菖蒲」としているサイトもあれば、両者は違う、と断言するものもあります。「違う」としているサイトからその理由を紹介します。
菖蒲はショウブ目ショウブ科ショウブ属。「科」からが異なるのです。ウィキは「アヤメ科のハナショウブと混同されることがあるが、本種は全く別の植物」と一刀両断。実際、ハナショウブのような華やかな花を付けません。花は蒲(ガマ=ガマ科ガマ属)の穂のような形状。
以下、菖蒲についてウィキから引用。
「ユーラシア大陸から北米大陸の温帯から暖帯に広く分布」「日本では北海道から九州までの水辺に自生」「茎葉の全体から芳香があり、端午の節句にショウブ湯として用いられてきた」
縁起を担いだ理由は次の通り。
「中国では古来より、ショウブの形が刀に似ていること、邪気を祓うような爽やかな香りを持つことから、男子にとって縁起の良い植物とされ、家屋の外壁から張り出した軒(のき)に吊るしたり、枕の下に置いて寝たりしていた。日本でも、奈良時代の聖武天皇の頃より端午の節句に使われ始め、武士が台頭してからは『しょうぶ』の音に通じるので『尚武』という字が当てられるようになり(勝負にも通じる)、軒先に魔除けとして吊るしたり、風呂に入れる習慣が伝えられてきた」
根茎が生薬になり、薬効は鎮静、健胃で、漢方薬にも用いられる、と。さらにこんな効能効果も。
「古代エジプト人になじみの植物で、治療薬や媚薬として利用されていた」
媚薬…。
長い話となりました。
もうひとつ余談です。
菖蒲をネット検索したところ、最近話題のAIが起動して、こう語りかけてきました。
「こんにちは、こちらはCopilotです! 私はMicrosoftの新しいAI搭載のチャット モード」
で、AIくんがカチャカチャと解説文を連ねてくれるんですね。
へ~、大したもんだと思っていたら、間違い発見!
「菖蒲は、ノハナショウブから改良されて作られた園芸品種です」
ジャーン! 違いますね~!
AIくんは菖蒲とハナショウブをごっちゃにしています。
鬼の首を取ったように私はうれしい。賢そうにしているやつ、偉そうなやつがミスったゾ、と。悪い癖ですけど、笑える。
でもAIたちはこうした間違いを指摘されるたびに賢くなっていくんでしょうね。だから、AIにはこの間違いを教えたくない、かな。
忘れっぽい生身の人間のささやかな抵抗です。
▼JR指宿枕崎線の名物列車「NANOHANA号」に合っている