487mの石畳の道が昔のまま。ドラマ撮影の定番スポットで、『西郷どん』のほかに、『篤姫』や『翔ぶが如く』などでも撮影が行われている。
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けっこうあるぞ!
大河ドラマのロケ地
〜姶良編
2018年1月に放映開始となったNHK大河ドラマ『西郷どん』。鹿児島県内のあちこちで撮影が行われていて、オープニング映像や劇中で印象的なシーンを作り出している。
今回紹介する姶良市にもロケ地は多い。その場所は「龍門司坂」、「掛橋坂」、「精矛神社」、「重富海岸」。これらロケ地を中心に明治維新を感じるスポットをめぐってみよう。
姶良って薩摩? それとも大隅?







旧道は2.7kmが残る。歩いて抜けられるように整備されていて、展望台や布引の滝などの絶景スポットもある。




全長は661m。道が険しく、岩に木を組み込んで板敷きの桟(かけはし)を渡していた。




石蔵は国の登録有形文化財に指定。2階では焼酎に関する展示が行われ、西郷隆盛との関わりについても解説。1階は工場。

島津義弘を祀る神社



祭神は島津義弘公。加治木は島津義弘が晩年を過ごした地でもあり、没後に御位牌は伊集院・妙円寺に、御霊舎を加治木・本誓寺に祀られた。この本誓寺が明治時代に廃止され、義弘公に関わる祭祀を引き継ぐ場として建立されたのが精矛神社である。当初は島津義弘の屋敷のあった場所(加治木島津屋形跡)に造営されたが、大正7年(1918年)に現在地に遷座している。宮司の話によると、かつては本誓寺の義弘公を参拝する行事もあったという。加治木近隣の若者は「妙円寺詣り」ではなく「本誓寺詣り」を行っていたのだ。
現在の精矛神社の境内は島津義弘の別荘跡地にあたる。約400年もの歴史があり、島津義弘が朝鮮から持ち帰った石臼なども残っている。また、社殿や鳥居は大正時代に造営されたもので、100年もの歳月が刻まれている。
境内は「質実剛健」という雰囲気。
春になると桜の花が咲き乱れる。

薩英戦争はここから始まった



重富沖の海は、文久3年(1863年)の薩英戦争の開戦のきっかけとなった場所でもある。ここに停泊していた3隻の薩摩軍船を英国艦隊が襲撃した。これを受けて薩摩藩は砲撃を開始したのだ。ちなみに、薩摩船の乗組員はイギリスの捕虜となり、この中には五代友厚と寺島宗則もいた。薩摩藩とイギリスが和解したあと、ふたりは留学生を派遣してイギリスに学ぶことを藩に申し出た。それが採用されて、五代・寺島も留学生一行とともに渡欧している。
白砂青松の浜と遠くに見える桜島が美しい景観を作り出す。遠浅の地形で、干潮時には広大な干潟が出現することもある。
