1. ホーム
  2. かごまるのココが知りたい!かごぶら!DEEP

ボク、かごまるがかごしまをぶらぶら♪
とっても気になったスポットをディープに紹介します。

鹿児島市街地から郊外へと向かう道を走っていくと・・・・
これって何?

目に飛び込んでくる「建機ミュージアム」の文字!
なんだか、とっても気になる! 入ってみるワン。

中に入ると、まずは巨大な建設機械がお出迎え!
タイヤだけでもこんなに大きい!

案内版には、小松製作所製の「WS23S」って書いてあるワン。
モータースクレーパーという機械で、重量はなんと約35t!
地面を削る、土砂の運搬、地面の転圧を同時にこなすんだって。

ここがミュージアムの入口だ!
「エコフロント西部」という施設の敷地内にあるぞ。
この施設では土木工事で出た残土の処理のほか、
木屑を破砕してリサイクル資材を作っているそうだワン。


うわぁ、いっぱいある! 油圧ショベルに、ブルドーザーに。
ひとつひとつに詳しい説明も。どれもけっこう古い機械だワン。
1960年~1990年頃の建機が展示されているぞ。

アタッチメントと呼ばれるものもいろいろ。
油圧ショベルなどのアームの先端に装着して、
コンクリートを粉砕したり、鉄骨を切断したりするんだって。

屋内展示室には建機のミニチュアもずらり。

ちなみに、吉丸館長は株式会社エコフロント西部の代表取締役。
その親会社にあたる株式会社吉丸組の前会長でもあり、
建設業界に長年携わってきたんだって。

かごまる

なぜ、建機のミュージアムを?

1964年の東京オリンピックの頃から、日本は建設ラッシュに。道路や鉄道が
整備され、山を削って宅地にしたり……。いま見る風景の中には、この時代
に作られたものも少なくありません。その国土開発の中で建設機械が活躍。
この頃から国産の建機もたくさん出てきました。でも、当時の建機は時間の
流れとともに姿を消していきます。なんとか、後世に伝えていきたくて、
2013年にミュージアムをオープンしたんです。

吉丸さん
かごまる

実物を見ると、迫力があるワン!

そうなんですよ! やっぱり、実物を見せたい。写真だとだいたいの形はわ
かっても、存在感までは伝わらない。実物を見て「大きいな」と感じたり、
形状を立体的に見たり、触って質感を確かめたり……そういうのって大事。
レバーを握ってみるだけでも、感じることってあると思うんです。

吉丸さん
かごまる

すごい数! どうやって集めたんだワン?

建機が80台くらいあるのかな。そのほかにアタッチメントが70機ほど。建機
集めはおもに中古機械のオークションです。あとは、知り合いの建設会社か
ら譲ってもらったりもしています。ただ、なかなかモノが出てこない。動か
なくなった古い建機は、スクラップにされちゃいますしね。

吉丸さん
かごまる

どういう人が、ここを訪れるんだワン?

建機を集めたミュージアムは国内ではここだけ。だから、全国から来られま
す。子供さんから建機マニアまで、多くの方に楽しんでいただいています。
それから、若い頃に建機で仕事をされてきた年配の方は、昔を思い出すよう
です。建設業に関わってきた私にとっても、ここに並ぶ建機たちはヒーロー
なんですよ。

吉丸さん
かごまる

とくに「ここを見てほしい!」ってところは?

日本の建機って、当初は外国製のものばかり。それが、開発ラッシュの頃ぐ
らいから国産の建機が出てくるようになって、発展していくわけです。ここ
での展示では、その過程がわかると思います。建機の歴史に、興味を持って
もらえるとうれしいですね。

吉丸さん

酒井工作所(酒井重工業の前身)
の「E型6tタンデムローラ」。

1935年に製造されたものなんだって。
当初は軍用で、戦争が終わると民間に転用
されたそうだワン。

「日車メンクSR40」だワン!

掘削・運搬・転圧などの作業を一台でこな
すスクレープドーザという機械だ。
1938年にドイツ陸軍が開発したのが始ま
りなんだって。日本では日本車両製造が
1962年に国産化。ドイツのメンク社と技
術提携していて、「メンク」がスクレープ
ドーザの代名詞に。

油圧ショベルの国産1号機「三菱ユンボY35」だ!

新三菱重工(現在の三菱重工業)がフランスのシカム社と技術提携して1961年に世に送り出したも
の。「ユンボ」はシカム車の商品名だけど、今では油圧ショベルの代名詞になっているワン。「国立科
学博物館重要科学技術史資料(未来技術遺産)」にも選定されているんだって!

建機にワクワク! ついつい長居しちゃったワン。
ここは建設機械の歴史に触れられる素敵な場所。
ぜひ、行ってみて!

※来館の際には、前日までに電話連絡してください。

今回ご紹介したのは

建機ミュージアム
さんでした!